キング　ゴールデンフレア　1970年代　カリキオにインスパイアされたライトウェイトの意欲作

ウエストコーストジャズの最盛期、1970年代に名を馳せたピートカンドリとコンテカンドリ兄弟がキングに協力し開発された楽器です。当時のトランペットはライトウェイトが主流で、そのトップはカリキオでした。そこに追いつけ追い越せとばかり、老舗のキングが試行錯誤した跡が随所に見受けられます。カリキオが手元にないので比較できませんが、同じかもっと薄い地金でベルをはじめとした全体が構成されており、驚異的なレスポンスが実現されています。ベル直前のマイク乗りを追求したサウンドはどこまでもブライトでパリッとしており、現代のヘビーな楽器を吹き慣れたプレイヤーにはある種の衝撃があるかもしれません。リバースでスクエアの主管、１本支柱、極小の延座、薄いマウスピースレシーバー、外ばねピストン、各管の根元や先端には鳴りのポイントを明確にさせるためのリングがはめ付けられているところにノウハウが感じられます。特に１番管のリングはニッケル材と思われる素材が使われていて、ただハデに鳴らすだけではなく、コントロールのしやすさを考慮した設計思想が現れていると思います。刻印はレシーバーとケーシングの製造番号のみで、ベルは全くののっぺらぼうです。このあたりにも、ベルに余計な応力を与えないという設計者の思いがにじみ出ています。私はこの楽器を過去に２本持っていいて１本はすでに手放しましたが、そちらのピストンボタンとキャップはアルミ製でした。極限まで軽さを追求したのだと思われますが、やはりそのあたりのパーツはこの個体のように真鍮の方が良いと思います。マウスピースなしの重量は950グラム、各抜き差し管、ピストン快調です。出品に際し洗剤で洗いましたが、薬品洗浄のような事はしておりません。ボロですがいちおう使えるハードケース付きです。お手数ですが私の自己紹介を必ずご一読頂いた上で、「落札後すみやかご決済頂けて」「ちゃんと商品を受け取ることが出来て」「受け取り後すぐに受取ボタンを押し」「ノークレームノーリターンをお守り頂ける」方のみご入札下さいませ。常識あるご落札者様にはこちらも最大限の対応をさせて頂きますが、落札したのに買わない方、忙しくて荷物を受け取れない方、最後まで取引を遂行出来ない方は絶対に入札しないでください。（2023年 9月 10日 17時 09分 追加）
以下のブログで詳細を語っておりますので、ご覧くださいませ。https://ameblo.jp/hiradama/entry-12660091588.html?frm=theme